素直になれなくて
――次の日――
「ひかる〜ひかる〜〜!!
起きなさ〜い!」
ひかるの母が下にある
リビングから2階にある
ひかるの部屋に
階段を上がりながら
叫んでいる。
「うぅ〜〜…。
まだ、眠いよぉ〜」
そんなひかるの声をよそに
母は、ひかるの布団を
おもいっきし
バッッとはいだ。
「さッむ――!!
ちょっ…お母さん!!寒いって!!」
「とにかく、急いで
仕度しなさい!!ちひろクンが来てるわよッ!」
「…………は!?なんでちひろが?!」