幸せクローバー


安田がいた。



「だって、浩介君がいないから、教室にいても楽しくないんだもん」


「1人になりたいんだよ。さっさと教室に戻れ」


「ねぇ、浩介君って柚奈の事好きなんでしょ?」


俺の言葉を無視して、変な質問をしてきた。



「やっぱり?顔に出てるもん」


「俺がアイツの事、好きなわけねぇじゃん」


「じゃぁ、私と付き合って?」



「はぁ!?なんだよ。俺は女に興味ねぇか…」


アイツの方を振りかえったら、唇が触れた。




「じゃ、私は戻るね~」


いきなりの事で何がなんだかわからなかった。




ただひとつ分かっていることは…




俺は安田とキスをした―――









< 25 / 44 >

この作品をシェア

pagetop