妖精になったお姫様


1882年代…


ファナクス湖―…。




バシャッ!


あたしはお母様に思い切り背中を押され
ファナクス湖の水に
濡れた。



「役立たず!!あのパンを盗めと言ったろ!!」




「ごめんなさい…お母様」



バシッ!!
ドンッ


また殴られたり蹴られたり。
大丈夫、いつものこと。






「あ~ぁ!、あんた本当にどこの娘だろうね??拾わなきゃよかった!!」






「な…なんのこと…?」



「私はあんたのお母様でもないわ!!いい加減気づかないの??私はあんたの名前も知らないわ!拾ってあげたのよ?…



でも、今日で最後ね!


役立たず!!


消えて!」








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