妖精になったお姫様
数日後…―
マナカスカ町。
名前はまだわからない自分だけど、
金髪
白い肌
蒼い瞳
女
16歳
までわかる。
あとは、わからない。
ぶらぶら歩いてるあたし。
たまにはあの人を見掛ける。
偽りのお母様。
いつも違う男に…いつも違う小さな子供やあたしと同じくらいの年の子供。
拾って騙し続けて…捨てる偽りのお母様。
あたしは、
とんでもない人に拾われて、
誰かわからないけど、とんでもない本当のお母様に捨てられた。