私をあなたの恋人にしてください。

だってだって、凌がそんなこと言うなんて夢にも思っても見なかったんだもん!!


「泣きやめバカ!!俺が泣かしたと思われる!!」


「いーじゃんそれで…っ…」


「…泣き止まないと帰らねぇ。1人でかえ…」


「な、泣き止んだ!!!」



こんなことたぶんもう二度とない


凌がこんな素直にいってくれるなんて…



「じゃあ帰んぞ」


「うん!手ぇ繋ごっか!」


「繋ぐかバーカ。調子のんなバーカ」


「…ケチ」


「転校生同士がいっしょに帰るのも怪しまれるのに、手ぇ繋いでたら余計だろ!!」


「…転校生同士じゃなかったらいいんだ」


「んなわけねーだろ!!」


「ムキになり過ぎ、凌」


「うっせぇ。行くぞ」


「はーい」





このあと、案の定みんなから注目を浴びて恥ずかしくてふつうに帰ることが出来なかったのは言うまでもありません。




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