LOVE RAINBOW
私は学校へ向かう。
はぁ…また今日から憂鬱な日々が始まるのか…。
私の家はほかの人とは違う。
お父さんは会社の社長、お母さんは元モデル今はデザイナー、お兄ちゃんは俳優・モデル。
まぁ何一つ不自由な暮らしはしていない。
でも家の事で私は小学校の頃、いじめを受けた。
なんで私はこんな家に生まれたんだろう…
何度もそう思った。
どうして…私だけ…
でも私はなんとかそのいじめから抜け出した。
せっかく私を産んでくれたお母さんを悲しめるは嫌。
『お前らしく生きればいいんだよ』
お父さんの一言で私は立ち直れた。
私は私らしく生きればいい…。
そんな事ありながらも私は頑張ってきた。
卒業までの我慢。
卒業すればきっとこの生活からだって解放される

私はただそのために頑張る。
そして新しい教室の前。
私が入ったらどんな顔をみんなはするかな…
そんな思いを抱えながら私は教室のドアを開けた。
私が教室に入ると教室は一気に静まった。
私はそんな事を気にせず自分の席に座った。
「ねぇ、あれが高円寺さん?」
「そうそう、めっちゃ暗くない?話しかけるなオーラ的なの出てるし」
そんなオーラ出してないんですけど…。
はぁやっぱり一緒なのか…どいつもこいつも…
「おっはよー!!」
いきなり大きな声で挨拶をして入ってきた男の子。
「あれって海堂くんじゃない?」
「嘘っ!? あの子が噂の海堂くん!? めっちゃカッコイイじゃん!!」
ふーん。あの子がイケメンで噂の海堂碧か。
まぁ確かにカッコイイ。
海堂くんは私の隣の席に座る。
え?私の隣?
「どーもお隣りさん♪一年間よろしく☆」
初めて私に話しかけてくれた…。
それだけで…私は…
胸がいっぱいだよ。
「よろしく…」
「俺、海堂碧。そちらは?」
「私は高円寺玲羅…です」
何故か緊張してしまう私。
「そんなに緊張しなくてもいいよ。あとタメでいいし」
「そ、そうだよね…」
「んじゃあ改めてよろしくな、高円寺さん」
「う、うん。こちらこそよろしく。海堂くん」
これが私と海堂くんの出会いだった。
< 2 / 6 >

この作品をシェア

pagetop