with 2人の居候
「それだけじゃないけどね」
あはは、と咲斗さんは笑うと自室に戻っていった。
「明日何時ぐらいに起こしますか?」
当たり障りのないぐらいの言い方で奏斗さんに問う。
もちろん距離を開けた上で。
「んー8時ぐらい?」
「遅刻しますよ」
軽く言い放った奏斗さんを睨みつけた。
「じゃ、遅刻しない程度の時間に起こして」
・・・・・・自分勝手。
なんとこの言葉が似合う方なのでしょう。
「分かりました。・・・・・・お弁当はどうします?」
「何?作ってくれんの?」
「欲しかったらでかまいません」
ヤツのクールで気取ってるところがムカつくから
こっちも無表情で返してやることにした。