with 2人の居候
だってお母さんから頼まれたんだもん・・・・・・。
そう。
お母さんのためなんだ。
そう考えて瞳を固くつぶった。
「もっとこっち」
腕をつかまれ、引き寄せられる。
奏斗さんの胸に顔をうずめる体勢になる。
優しく身体を抱きしめられる。
悪寒がして全身が逆立つ。
「ちょ・・・・・・」
頭が回らずクラクラする。
「大丈夫、」
優しく優しく・・・・・・。
頭を撫でられ、
“大丈夫”と何度も耳元で言われて。
「奏斗っさんッ・・・・・・」
もう、だめ・・・・・・。
これ以上。
「あのっ・・・・・・本当に・・・・・・」
「環南」
“静かに・・・・・・”
耳元でそう呟かれ、頭がクラクラしたまま私は眠りについた。