with 2人の居候
「あ、これセットしてあるんだ」
・・・・・・。
ボサボサだよ。
とはいえなかったけど。
「それならいいです。そこにあるものとこれ、食べていいので」
テーブルの上に程よい量の朝食を用意した。
「咲斗さんはお弁当必要ですか?」
キッチンから覗き込むようにして咲斗さんを見る。
「んー・・・・・・。俺の分あるの?」
「残りものでよければあります」
「じゃあお願いできるかな?」
「はい、分かりました」
相変わらずの胡散臭い笑顔で咲斗さんは笑った。
5分ほどで結構な量を食べきると咲斗さんは立ち上がった。
「ごめんね、今日早く行かないといけない日だから」
「片付けておきますんで、行って下さい」
「ごめんね、・・・・・・おい、奏斗起きろよ」
トーンが低い、悪魔のような咲斗さんの声が聞こえた。