with 2人の居候
咲斗さんの声でも起きないようで。
チッ、と舌打ちをした。悪魔の咲斗さん。
「悪いけど、奏斗も頼むね?・・・・・・じゃあ行ってきます」
いつの間にか胡散臭い笑顔を浮かべていた。
ダイニングから出て行く咲斗さんを追いかけて玄関まで送る。
「行ってらっしゃい」
「あはは、新婚さんみたいだね」
・・・・・・やめろ・・・・・・。
そう思って顔が引きつったが笑顔を絶やさず咲斗さんを見送った・
「やっぱり、キライだ・・・・・・」
男は無理。
再度そう感じた。