with 2人の居候
自分の名前がこんなに憎くなったことはない。
「カンナちゃぁん♪」
「可愛い~」
名前を呼ばれると悪寒がする。
5人の男らの中心でビクビクすること数分。
ふと、思い出したように、
「んで、誰か探してるんだよね?」
1人の男が言った。
「はい・・・・・・、」
うつむきながらそう返す。
「誰ぇ?」
1人がそういうと・・・・・・、
5人の目が一斉にこっちを見る。
「あのっ・・・・・・、片桐、奏斗さんを・・・・・・」
「「「「「は?」」」」」
一斉のハモる5人の男ら。
「今、片桐奏斗、って言った?」
「はい・・・・・・」