with 2人の居候
「アイツらまじ潰す・・・・・・」
未だにぶつぶつ言いながら、こっちに近づいてくるムサイ男。
「奏斗、さん?」
私はそのムサイ男にしか聞こえないぐらいの声で呟く。
「環南?」
驚いたようにメガネを外す、ムサイ男。
「なんでここにいる?」
「というか、奏斗さんですか?」
メガネを取ったらたしかに朝見た、
あの顔だったけど・・・・・・。
髪が・・・・・・。
「あ、これ?変装」
「それぐらい見たら分かりますよ」
「ま、とにかくくわしいことは家で話すから、
・・・・・・で、どうした?」
近づいて覗き込んでくると、やはり昨日した、
奏斗さんの匂いがした。
「お弁当を・・・・・・」
「あ、忘れてた。ごめんな」