with 2人の居候



「アイツらまじ潰す・・・・・・」


未だにぶつぶつ言いながら、こっちに近づいてくるムサイ男。



「奏斗、さん?」



私はそのムサイ男にしか聞こえないぐらいの声で呟く。



「環南?」



驚いたようにメガネを外す、ムサイ男。



「なんでここにいる?」


「というか、奏斗さんですか?」



メガネを取ったらたしかに朝見た、
あの顔だったけど・・・・・・。


髪が・・・・・・。


「あ、これ?変装」


「それぐらい見たら分かりますよ」


「ま、とにかくくわしいことは家で話すから、

・・・・・・で、どうした?」



近づいて覗き込んでくると、やはり昨日した、
奏斗さんの匂いがした。



「お弁当を・・・・・・」


「あ、忘れてた。ごめんな」


< 47 / 87 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop