with 2人の居候
「片桐先輩のこと知らないの?」
「うん」
少なくとも存在を知ったのは、うちに居候をすることになってから。
ウワサもなにも耳にすることはなかった。
そして・・・・・・、すずが言った。
「学年1位の成績を中学からずっと守りとおしてるの」
「えッ?!?!?!」
あのいきなりキスをしてきたアノ男が?!
学年1位?!?!?!
「まぁでもあの見た目。昔っからあのままらしーけどね」
多分変装しなければ、モテるのだろうな・・・・・・。
けど、なぜか本人はそれを拒んでいる。
「それに比べて、お兄さんは超美形、」
うふっ、と思い出したように顔が緩むすず。
咲斗さんか・・・・・・。
あの胡散臭い笑顔の・・・・・・。
世の中ではあぁいうのがモテるんだ。