with 2人の居候



「片桐先輩のこと知らないの?」


「うん」



少なくとも存在を知ったのは、うちに居候をすることになってから。


ウワサもなにも耳にすることはなかった。



そして・・・・・・、すずが言った。




「学年1位の成績を中学からずっと守りとおしてるの」




「えッ?!?!?!」


あのいきなりキスをしてきたアノ男が?!

学年1位?!?!?!



「まぁでもあの見た目。昔っからあのままらしーけどね」



多分変装しなければ、モテるのだろうな・・・・・・。

けど、なぜか本人はそれを拒んでいる。



「それに比べて、お兄さんは超美形、」



うふっ、と思い出したように顔が緩むすず。



咲斗さんか・・・・・・。

あの胡散臭い笑顔の・・・・・・。



世の中ではあぁいうのがモテるんだ。


< 54 / 87 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop