with 2人の居候
「環南ー?」
突如、鈴子の声が聞こえ、はっとして調理室から飛び出そうとする。
だけど腕をつかまれ2人のほうを振り向く。
どっちが掴んだのか分からず2人の顔を交互に見つめる。
「あ、片桐先輩・・・・・・」
鈴子がそうつぶやいたのが聞こえたので、声がするほうを見る。
ここからでは死角になって鈴子が見えない。
「あの、環南知りませんか?」
鈴子の声が近づく。
調理室の目の前まで来て、私の姿を見つけると、微笑んだ。
「なんだ!いるんじゃん!」
あは・・・・・・、と鈴子に向かって笑う。
しかし鈴子は違う方向を見つめていた。
「さ・・・・・・、
咲斗先輩ッ!!!!」
鈴子が目を見開く。