with 2人の居候
必要以上にあの二人といた理由を聞いてこなかったかったから、よかった。
聞かれたら終わりだ・・・・・・。
ソファの上で、ふぅ、と一息ついて立ち上がる。
まずP.P.出ること自体間違ってるし・・・・・・。
私はあいにく、あんなキラキラオーラを出せる特殊機能は、持ち合わせていない。
戦隊モノの中で言えば、真っ先に消される下っ端の悪人のようだ。
のろのろと考えながら部屋に行き、私服に着替える。
温かな膝上のニットワンピを着る。
「ハルちゃん・・・・・・。環南はとっても疲れました・・・・・・」
ぬいぐるみに言う自体けっこう重症かもしれない。
自分で反省する。
あきらかにダルそうに部屋を出ると、
「あ、ただいま」
「おかえりなさい」
咲斗さんが帰ってきたところだった。
相変わらず胡散臭い笑顔を浮かべていた。