with 2人の居候
くすぐったくて耳を塞ぐ。
「意外と嫌がんないね。男として見られてないってことかな」
独り言のように言うと、何もなかったかのように咲斗さんは部屋にはいっていった。
「なんなの・・・・・・」
最後に見せた、咲斗さんの笑顔。
ちょっと前までは胡散臭い、としか思ってなかったのに・・・・・・。
私、
カッコイイ、とか思った・・・・・・。
さっき触れた唇にそっと触れる。
まだ、彼の・・・・・・、
咲斗さんのぬくもりが残っている気がする。
これは、なんという気持ち・・・・・・?
いつもよりも早く動く、私の心臓が・・・・・・。
高まる心が。
赤く染まった頬が。
なにかを物語っていた。