with 2人の居候
「お、かえりなさい・・・・・・」
控えめにそういうと、奏斗さんと一瞬目があった。
「あぁ、ただいま」
静かにくつを脱ぐ姿を見つめる。
そんな姿をしばらく目に焼き付ける。
「俺はダメで、咲斗はいいっていうこと?」
リビングに通じるドアに手をかけながら、奏斗さんは言った。
「そんなんじゃなくて・・・・・・」
「そんなわけあるだろ・・・・・・」
有無を言わせない奏斗さんの言葉。
そこで、言葉は途切れた。
「それは何の違いなの?」
淡々と奏斗さんはしゃべった。
聞いていることしかできなかった。
「弁当届けてくれてありがと・・・・・・」
と、言うと奏斗さんはリビングに入った。
「わかんないよ・・・・・・」