with 2人の居候
「あ、環南~。おはよう」
「おはよう」
「今日は早いねぇ~」
すずに声をかけられ振り向く。
なんとなく家に居づらかった私は早めにごはんを作り出てきた。
もちろん少しだけ咲斗さんには会ってしまったけど、
切り抜けた。
奏斗さんは分からない。
気になって、メールをしておいた。
『遅刻、しないようにしてくださいね』
たったそれだけの内容だった。
当たり障りのないように心がけたつもり。
「環南、今日元気ないんじゃない?」
すずは私の前の男子の席に座り、私の顔を覗きこんだ。
「うん・・・・・・」
すずはなんでも見通してしまうから嘘はつけない。