with 2人の居候
「ううん、その人だけ・・・・・・」
――――1人目は緊張しちゃったんだ?
――――うん。
いくつかすずに質問され、私はひとつひとつ考えながら答えていく。
「うん、分かった」
「わ、分かったって・・・・・・。なにが?」
「え?もちろん、環南の好きな人だよ♪」
びっくりして言葉を失った。
なんで私が分からないことを分かるの?
「鈴子なりの考えだけどね」
そう付け足して、ニッと笑った。
「まぁまぁ、今日放課後うちに遊びにおいでよ」
なにか考えがあるかのように鈴子は再び笑った。