イトーヨーカ堂(仮)
それからのあたしたちは大盛り上がり。
前みたいに、話すことが出来た。
帰るころには、恥ずかしさもなくなっていて、ごく自然だった。
次遊ぶ約束も、出来た。
イトーヨーカ堂で偶然知り合った、この男の子。羽間勇。
それが、次の約束までしてるんだから、我ながら友達作りの才能にすごいと思ってしまった。
だけど、なんだろ。
恥ずかしくなくなったのはいいけど、ドキドキが治らない。
勇とバイバイしたあとも、
ドキ……ドキ・・・。
これは‥‥‥‥‥恋?
恋なんて未知の世界。
踏み入れることのない所だと思ってた。
いきなり恋って言われても
しっくりこない。
これって"恋"なの?
そう思ったけど あたしは、
ふたりきりだったから。
そう思うことにした。