イトーヨーカ堂(仮)



それから数分ほど、あたしたちの会話が尽きることはなかった。




楽しいひととき…………


けれど、勇のお母さんが来てしまって、そこで話はおしまい。






「じゃあね!」


「じゃあな!」









遠ざかっていく勇。


なんだかさみしかった。


もう、こうして巡り逢うことがないかもしれないと思うと、


泣きたくなった。






"せっかく友達になれたのに"


それだけが、沙羅の頭を駆け巡っていた。








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