【短】生徒会の秘蜜〜非日常的な日常〜
「…けど?」
「すごく、意外だったんです…。パーティーだなんて…」
「あぁ、そーいうこと。まぁ、僕達だって最初は驚いたけどね」
ほんと、すごく意外で驚いてしまった。
クリスマスイブに入った予定が、まさかのクリスマスパーティーだったこともだけど。
そんなことよりも気になるのは、生徒会のみんなの様子に、だ。
いつもなら面倒がって参加しなさそうなソラさんが、何も言わずに参加しているし。
パーティーだなんて、普段なら作り笑い全開になりそうな湊先輩だって意外と楽しそうだし。
逆に、こういうものが好きそうな那智くんはそっぽを向いたまま。
時雨くんは普段なら率先して説明などをしてくれるのに、先程から一言も話さずに黙ったままだ。
……あれ?
確か、ソラさんと湊先輩は公共的な行事は参加禁止のはずじゃ、なかっただろうか?
ふと、少し前に聞いた話を思い出して、首をかしげる。
「…どうかしたの?首なんかかしげて」
「…ソラさんと、湊先輩って…あ、の」
「パーティーに参加してもいいのか、って?」
途中まで言葉にしてしまってからから、こんなことを聞いたらまるでパーティーに参加してほしくないみたいではないか、と言葉を濁す。
すると、そんなあたしの様子を見ていて言わんとしていた事を汲み取ってくれたソラさんが、言葉を続けてくれた。