虹色
授業開始のチャイムが鳴り
私たちはそれぞれ
席についた。
私の席は窓側。
夏のせいか、
青空が広がっている。
私がボーっと
見ていると
隣から消しゴムのカスが
飛んできた。
隣を見ると
笑いながら和人が
私を見ていた。
「何?」
私は小声で話す。
「いや、沙恵がボーっと窓見てるからそのまま天国にでも行くんじゃないかと思ってさ」
和人はバカにしながら
言った。
私は呆れて黒板にかかれた
文字をノートに写す。
先生の声とシャーペンで文字を書く音。
そしてうるさく感じる蝉の鳴き声。
普段と何も変わらない。
私はそんなことを
思いながらふと空を見上げた。
一体、自分は
何のためにここに
いるんだろうと―
私たちはそれぞれ
席についた。
私の席は窓側。
夏のせいか、
青空が広がっている。
私がボーっと
見ていると
隣から消しゴムのカスが
飛んできた。
隣を見ると
笑いながら和人が
私を見ていた。
「何?」
私は小声で話す。
「いや、沙恵がボーっと窓見てるからそのまま天国にでも行くんじゃないかと思ってさ」
和人はバカにしながら
言った。
私は呆れて黒板にかかれた
文字をノートに写す。
先生の声とシャーペンで文字を書く音。
そしてうるさく感じる蝉の鳴き声。
普段と何も変わらない。
私はそんなことを
思いながらふと空を見上げた。
一体、自分は
何のためにここに
いるんだろうと―