教室バロック




「 今回はこれで終了です

何度か、
足を運んで貰う事になるかもと思うけど
平気かな? 」


「 平気です! 空哉は? 」


「 平気だろ 」



『 ありがとうございました!
宜しくお願いします! 』と
湯浅は叫び
二、三度 変則的なバイバイを
『ルウ』に贈った


『ルウ』は真似する様に
同じリズムで手を振る




「 ―― そうだ クウヤくん 」

「 はい? 」


足を一歩戻して、その声に振り返った



「 ―― イトウミツコは、
君の、トモダチなのかな? 」







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