仮想世界に生きる少年
「今から数年前に俺たち『G』は命令で殺害計画を実行したが、失敗に終わったんだ。
その時に何人か、仲間も亡くなった結果しか出せなかった」






「俺対象の命令もあったのか」俺は焦った。






「ああ、あったよ。あの頃の担当者がNO.8って奴だったんだ」





「アウルか…」





「そうだ。よく知ってるな」




「少し前に会っただけだ」


俺はリュウにアウルが亡くなったことを話すことをためらった。








「そうか。
まあ、そいつが担当で山本を殺害しに行ったんだが、結果として見つからなかったんだ」





「多才能力者でもか…」






「ああ、手掛かりが何もないんだから探しようがない」







俺の日々の習慣に感謝をした。





そのおかげで殺されずに済んだのだから…









「そんなことを話しに来たんじゃないんだろ。
こんなところにわざわざ来るぐらいだから」











「俺がここに来たのは『Xファイル』について聞きたいだけだ」
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