仮想世界に生きる少年
部屋の前に着き、インターホンを鳴らした。






しばらくして神山が扉を開けた。



「よう」と俺は返事をした。




「…入って」








俺は神山に言われたとおり、部屋に入った。



部屋は綺麗だった。



部屋には成長した姿のナナミと神山が写った写真がいくつも並べられていた。




「お茶…用意するから、ちょっと待ってて」



「ああ、酒とかはないのか」


「ないよ…」



「そうか」






お茶が出るまでのは時癌がかかりそうだったので、もう一度部屋を眺めた。



広い部屋だ。



綺麗に片づけられていた。





「はい…」




俺の前にお茶が置かれた。





「ありがとう」







不思議な空間だった。











高級の部屋で男二人で市販のお茶を何も話さずにただ飲み続ける時間が…
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