仮想世界に生きる少年
「そうだったのか」





「それからは安全な場所で暮らせる環境に移動したんだ。
それがこのマンションなんだ」






「へー、神山がこんなところに住みたいと思ったわけがわかったよ」






「このマンションは世界で一番安全なマンションなんだ」




「ここがねー」




「『W』の人が何にもいるんだ」




「だから安全なのか」




「うん…」







神山はやはり眠そうだった。



「神山、そろそろ寝ろよ」



「うん、そうする」









神山は部屋に入って行った。











突然の訪問、土産もなしに来て、泊めてくれか…


俺はなんて情けない男なんだろう


俺も寝るためにソファーで横になった。
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