仮想世界に生きる少年
「なんだ」








「私を含めた何人と一緒に作業をして…」












「いいよ。
でも、俺が保管装置へアクセスするときは俺の『電子分身』能力を使わせてもらうから意味がないと思うけど」










「『電子分身』ね。大丈夫。
私の部下にも同じ能力者がいるから。
その人と一緒に作業をして。
それが条件なら許可するわ」









「わかった」








辻本から保管装置へのアクセスが許可された。





嬉しい限りだ。




今日の仕事が一つおえることが出来た。











「いつ、確認できるんだ」








「今はまだ、できない。
ヨシト、『電子分身』能力者の部下と連絡を取り、最重要任務としてここに連れてきなさい」









「わかりました。ボス」












ヨシト部屋を出て行った。














「あいつは仕事をしているのか、してないのか、わからないな」
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