仮想世界に生きる少年
『W』の仕事は大きく分けて四つあった。







一つが国全体の世界を守ること。
反対勢力には容赦しない。
警察は国全体の治安を守り、『W』が国全体の世界を守ることで才能のない世界にした。







二つ目が外部からの攻撃である。
世界のバランスを戻そうとしている国の攻撃を防ぐものだ。
ここでは神山が実行していた。一人で全ての敵を倒す。







三つ目が暗殺部隊である。
この国の技術力は他の国よりも高いが、問題が研究者や技術者の流出だ。
これに対して、『W』は海外移動を許可しない。
そのかわり、暮らしやすい環境を用意する。
それでも逃げてしまった人のための部隊だ。
『地の果てまで追いかける』のがモットーとして動いている。







四つ目が調査部隊だ。世界の変化なのを調査する部隊だ。
俺も一応調査部隊だが、『C』直属であって『W』とは関係のない分類に入る。










辻本のお父さんが『ヘブン』の王として最大権力を持つ。
権力を使ったことは一度もない。
伊藤としては国を動かすことのできる人間を準備しておきたかったらしい。
国会では今までどおりに法律が作られている。









誰も文句を言わない。







むしろ感謝しているのだ。








『W』という組織に…
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