仮想世界に生きる少年

そんなとき、俺は『才能』を手に入れた。






それが『分身』だ。








俺がいつものように起き、ＰＣでゲームをした。



何時間もゲームをして疲れて寝ようとした時、布団に俺がいた。



俺は驚いた。



俺が二人いることに…



俺は俺自身に触れると元の身体に戻っていた。



その日から俺は能力を有効に使った。



睡眠時は能力を使い、それ以外は俺自身の身体でゲームをした。



苦痛ではなかった。




身体は規則正しい生活をしているのにゲームは出来ることがこの才能のメリットだった。



この頃から家政婦は学校に行かないことを何度も両親に相談し始めた。



両親は俺のことよりも仕事優先だったので、家政婦でなんとかするように言われていたようだ。



そして俺は家政婦を無視し続け、ゲームをした。



そして、俺は世の中で言う『中学三年生の夏休み』中にゲームを攻略した。




突然のことだった。



ゲーム画面が暗くなり、一人の男がゲーム画面に現れた。



もちろん、実写だ。



俺は不気味に思った。



だが、俺のことなんて気にせず、映像は流れ始めた。











「『infinite information』クリアおめでとう」








俺は嬉しかった。ゲームをクリアできたことに…