仮想世界に生きる少年
教室に着くと、皆が会話をしていた。


俺は黒板に書かれていた「山本」と書かれている場所に移動し、席に座った。


周囲を観察すると友達作りに必死な奴、自分の趣味に没頭するやつなど色々な奴らがいた。


俺には何の興味がわかない。


こんな場所で一日を過ごして何の意味があるんだ。


誰とも話さず、時が流れチャイムが鳴った。









担任の先生が来た。





「皆、進学おめでとう。
今日から一年、このクラスを担当する兵頭だ。
担当は数学。宜しくな」


「先生、彼女いるんですか」


「おう、嫁さんがいるぞ」


「おーー」


クラスの皆が騒ぎ出した。



俺にはよくわからない。



盛り上がる意味が…



「まあ、俺も若いがこれからこのクラスの担任として頑張りたい。
皆も高校生らしい学生生活を送ってくれ。
それじゃあ、今日の予定だが…」








俺は途中から先生の話を聞かなかった。


全てにおいてくだらない。



俺は腕を枕にして寝ようとした。







「おい…」







俺は誰かに頭をぶたれた。




俺は起き上がり、叩いた奴を見た。



隣に座っている男子生徒だ。
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