仮想世界に生きる少年
10. 校庭
始業式が終わり、教室に戻っても誰とも話さなかった。
俺は自分と周囲のやつらと何が違うのかを分析した。
そして、一つの答えを出した。
こいつらは一人になるのが怖いんだと…
共に考え、共に行動をして、共に楽しむ
俺には理解できないことだった。
一人が良いに決まっている。
兵頭先生が現れた。
「それじゃあ、これからクラスの皆に自己紹介をしてもらいます。
これから一年間過ごす仲間のことを知り、友達作りのきっかけにもしてほしい。
それじゃあ、赤井から出席番号順に始めてくれ」
「はーい、それじゃあ。
俺は赤井です。南中から来ました趣味は…」
人のことなどどうでもよかった。
もうこんな場所になんて来ないのだから…
一人一人が自己紹介をしていった。
皆が拍手をしたり、笑ったり、驚いたり…
そんな姿を見ていてもどうでもよくなった。
気がつくと、俺の番になっていた。
俺は皆の真似をして椅子から立ち上がり先生の方を見た。
「山本タクヤです。宜しく」
俺は席に座ろうとした。
「趣味は何ですかー」
女子の声が聞こえた。面倒だ。
「趣味はー、ゲームです」
「何のゲームですか」
「『infinite information』ってゲームです」
クラスの皆が笑いだした。
俺は自分と周囲のやつらと何が違うのかを分析した。
そして、一つの答えを出した。
こいつらは一人になるのが怖いんだと…
共に考え、共に行動をして、共に楽しむ
俺には理解できないことだった。
一人が良いに決まっている。
兵頭先生が現れた。
「それじゃあ、これからクラスの皆に自己紹介をしてもらいます。
これから一年間過ごす仲間のことを知り、友達作りのきっかけにもしてほしい。
それじゃあ、赤井から出席番号順に始めてくれ」
「はーい、それじゃあ。
俺は赤井です。南中から来ました趣味は…」
人のことなどどうでもよかった。
もうこんな場所になんて来ないのだから…
一人一人が自己紹介をしていった。
皆が拍手をしたり、笑ったり、驚いたり…
そんな姿を見ていてもどうでもよくなった。
気がつくと、俺の番になっていた。
俺は皆の真似をして椅子から立ち上がり先生の方を見た。
「山本タクヤです。宜しく」
俺は席に座ろうとした。
「趣味は何ですかー」
女子の声が聞こえた。面倒だ。
「趣味はー、ゲームです」
「何のゲームですか」
「『infinite information』ってゲームです」
クラスの皆が笑いだした。