仮想世界に生きる少年
「馬鹿じゃないの」


「ねえ、何なんなの、『infinite information』って…」


「アホがいたよ」







ゲームのことを知っている人は笑い、知らない人は必死で説明を求めていた。






「山本君、『infinite information』はクリアできましたかー」


「しました」





また、教室中が笑いだした。





「アホを超えた馬鹿だ」


「クリアなんてできるわけねーだろ」





俺のことを笑い、馬鹿にする奴らを見ても何とも思わない。




俺は席に座った。





俺は机を見つめた。







…バカバカしい
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