仮想世界に生きる少年
13. 興味
部活動が終わり、下校するとき、校門で一人の学生がいた。




俺は目を目をあわさずに校門に向かった。




すれ違う時、男が「お前が山本タクヤか」と言った。





俺は無視をして歩き続けた。








「『infinite information』クリアおめでとう」







俺は立ち止り、振り返った。





初めてだった。






俺が『infinite information』をクリアしたことを信じるやつがいるなんて…








「ありがとう」


「どうだった。クリアをして」


「楽しかったよ。ゲーム内容も充実していたしね」


「そうか…それで今は何をしているんだ」


「…何が言いたいんだ」


「あのゲームをクリアしたのなら、その次に何をしなければならないのか、わかっているんだろ。
それなのに、何をしているんだ」


「どうして知っているんだ」


「あのゲームをクリアしたのは世界中で山本だけだ。
だから山本にしかできないことがある」


「俺にしか出来ないこと」


「俺なら、山本の力になれる。
俺の仲間にならないか」


「何を言っているのか、わからないな」


「そうか、それなら仕方が無い」










男は俺に近づいてきた。







俺は動じなかったが、男が俺の首に触れた瞬間、意識が飛んだ。
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