仮想世界に生きる少年
気がつくと、俺は自宅に居た。




頭を抱えながら起き上ると二人の男がいた。




一人は校門で出会った男だが…、もう一人は…





「起きたか」


「俺に何をした」



「俺の能力は『電撃』でね。
ちょっとしたスタンガンのようなことができるんだ」


「だから意識が飛んだんだな」


「自己紹介がまだだったな。
それは私立青竜学園一年の伊藤マサだ。
そして、こいつが俺の知り合い、ホークだ」


「…偽名だろ。どう見ても『ヘブン』の人間だ」


「さすがだな。俺の名前は本当だが、こいつの名前はあだ名だ」


「ホーク…つまり『鷹』ってことか」


「そうだ。まあ、今は名前とかはどうでもいいことなんだ」







ホークは俺の部屋のPCを触っていた。



キーボードを打ち、何かを入力していた。







「ホークどうだ」


「だめだ。見つからない」


「やはり、ダメか」


「おい、勝手に人のPCをいじるな」


「まあ、PCを壊さないから…」


「そういう話じゃない」


「少し俺と話をしないか」


「話すことなんてない。早くここから出て行け」


「まあ、いいさ。俺は勝手に話すから聞いてくれ」
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