仮想世界に生きる少年
ピー…ピー…
早くつながれよ
ピー…もしもし
「こちら『ファントム』だ。認識番号80485」
「よう、山本。どうした。
任務は終わったか」
「いいや、任務どころじゃないんだ。
俺の前に『辻本アカネ』と名乗る女が接近してきたんだが、どうなっているんだ。
なんで神山が来ないんだ」
「ミコトは行けなくなったから、ほかの奴をそっちに送るようにアカネに頼んだんだが…、まさかアカネ本人が行くとは思わなかった」
「それじゃあ、ここに来ている『スカーレット・アイ』って女は『辻本アカネ』でいいのか」
「そんなの知らない。
偽名なんて本人が考えたもので俺が作ったものじゃないからな」
「ふざけるな」
「怒るなって、予定が変更したことを連絡しなくて悪かった。
でも、お前も悪いんだぞ。
通信器の電源を切ってたんだから」
「それは俺の情報を他の人に流したくないからだ。
きちんとした理由があってしているんだ」
「でもそのせいでこっちから連絡が取れなかった」
「だけど…」
「アカネが本人かどうか確認したいなら質問したらいいじゃないか」
「何を…」
「そうだな…世界で一番嫌いな人は誰かってのはどうだ」
「それでいい。答えは何だ」
俺は答えを聞き、連絡を切った。
早くつながれよ
ピー…もしもし
「こちら『ファントム』だ。認識番号80485」
「よう、山本。どうした。
任務は終わったか」
「いいや、任務どころじゃないんだ。
俺の前に『辻本アカネ』と名乗る女が接近してきたんだが、どうなっているんだ。
なんで神山が来ないんだ」
「ミコトは行けなくなったから、ほかの奴をそっちに送るようにアカネに頼んだんだが…、まさかアカネ本人が行くとは思わなかった」
「それじゃあ、ここに来ている『スカーレット・アイ』って女は『辻本アカネ』でいいのか」
「そんなの知らない。
偽名なんて本人が考えたもので俺が作ったものじゃないからな」
「ふざけるな」
「怒るなって、予定が変更したことを連絡しなくて悪かった。
でも、お前も悪いんだぞ。
通信器の電源を切ってたんだから」
「それは俺の情報を他の人に流したくないからだ。
きちんとした理由があってしているんだ」
「でもそのせいでこっちから連絡が取れなかった」
「だけど…」
「アカネが本人かどうか確認したいなら質問したらいいじゃないか」
「何を…」
「そうだな…世界で一番嫌いな人は誰かってのはどうだ」
「それでいい。答えは何だ」
俺は答えを聞き、連絡を切った。