仮想世界に生きる少年
俺は事前に入手した情報を頼りに行動した。


『R』の組織の活動ポイントを把握し、次に活動をする場所がどこなのかも予測をした。


そして、『R』活動の日に『電子分身』能力を有効に使い、『R』の活動後を観察した。




彼らの基地はHFの地下だった。




俺は驚いた。




こんな場所にあるとは予測が出来なかったからだ。



また、リーダの男が別の人物だったことも分かった。





白い髪の男…



年齢は六十歳を超えているだろう。





この男は能力でリーダの人間は操られているのだろう。




俺はリーダの人間と本当のリーダのことを調べた。






リーダの男は『椿十郎』
特に変わった形跡もない。
名前だけがわかった。
高校に進学後からのデータはどこにもない。




本当のリーダは『森下ケンイチ』
森下総合病院の院長を務める男だ。







俺が彼の行動を観察していた時、知り合いが一人現れた。






『神山ミコト』だった。





俺は驚いた。



目的がわからない。



神山とこの男とのつながりがわからない。



俺は『森下ケンイチ』について観察をした。



得に変わった行動はしなかった。だが、一点だけ気になることがあった。



仕事を終えて帰宅していた時、一軒家に入って行った。








俺は表札を見た。
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