仮想世界に生きる少年
そこには『辻本』と書かれていた。



意味がわからない。





この男と『辻物アカネ』の関係は一体何なんだ。





俺は好奇心でさらに調べようとした。







『電子分身』能力を使い、電線を通じて中に入ろうとしたが…








入れない…







俺はこの辻本家の周りのすべてを調査したが、辻本家から半径三百メートルまでは『電子分身』でのアクセスが出来なかった。
俺は謎が深まった。








『森下ケンイチ』を中心に『神山ミコト』と『辻本アカネ』の関係がよくわからない。










俺は伊藤に調べたことを全て報告した。



その結果、これ以上の調査はしなくていいと言われた。



俺は伊藤の指示に従い、それ以上のことは調べなかった。



『C』での報告会では調べた内容の一割にも満たない報告をして仕事を終えた。







俺はこの仕事から『C』の活動と伊藤に興味がわいた。





俺の選択は間違いではなかった。







伊藤について行けば、『infinite information』をクリアできると確信した。







伊藤は皆の前では嘘をつくが、個別では嘘を言わない。








俺と皆に与える情報を選んで話しているのだろう。
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