仮想世界に生きる少年
俺は部活の練習後に相談をした。
先生は俺が『C』に所属していることを知っていた。
だから話そうとした。
俺の迷ったこと。
仕事と学校どちらを選ぶべきか…
「綾瀬先生…相談があります」
「何、山本君」
「前に言ったと思うけど、俺のなりたいものは『観察者』です。
ここに来て考えが変わりそうなんです」
「そうなの…それは、また選手からマネージャに戻りたいってことなの」
「違います。『C』のことです」
先生は顔を怖がらせた。
「まだ、そんなことを言っているの。
あれはもう禁止したことでしょ。
忘れなさい。それがあなたのためよ」
「でも、俺にはやらないといけないことがあるんです」
「それは世界を変えることなの…」
「違います。俺はゲームをクリアしたいんです」
「呆れたわ。部活を止めてゲームがしたいだなんて…」
相談し始めてわかったことがある。
相談をする前に前提が整っていないことに…
これではいくら話しても意味が無い。
俺は自分のこれまでのことを話そうかと迷った。
だが、情報は価値があるものだ。
俺は俺自身の情報を無料で提供したくなかった。
俺は相談するのではなく、先生に問いただした。
先生は俺が『C』に所属していることを知っていた。
だから話そうとした。
俺の迷ったこと。
仕事と学校どちらを選ぶべきか…
「綾瀬先生…相談があります」
「何、山本君」
「前に言ったと思うけど、俺のなりたいものは『観察者』です。
ここに来て考えが変わりそうなんです」
「そうなの…それは、また選手からマネージャに戻りたいってことなの」
「違います。『C』のことです」
先生は顔を怖がらせた。
「まだ、そんなことを言っているの。
あれはもう禁止したことでしょ。
忘れなさい。それがあなたのためよ」
「でも、俺にはやらないといけないことがあるんです」
「それは世界を変えることなの…」
「違います。俺はゲームをクリアしたいんです」
「呆れたわ。部活を止めてゲームがしたいだなんて…」
相談し始めてわかったことがある。
相談をする前に前提が整っていないことに…
これではいくら話しても意味が無い。
俺は自分のこれまでのことを話そうかと迷った。
だが、情報は価値があるものだ。
俺は俺自身の情報を無料で提供したくなかった。
俺は相談するのではなく、先生に問いただした。