仮想世界に生きる少年
俺はしばらく軍基地を観察した。




炎が基地を燃やしていた。





何が起きているのかがわからない。





双眼鏡で見ても軍関係者が出てくるだけで実行犯が見えない。












一時間後、軍基地は焼け焦げた。



作戦通りというわけではないが任務を達成された。








俺は鞄から煙草を出し、火を点けた。



肺に煙を入れ、吐いた。









「山本」








俺が振り向くと後ろにさっきの美人がいた。





「任務終わったわよ。
汗かいたからシャワー浴びたいんだけど」




「その前に一つ聞きたいことがある。
それに答えたら『辻本アカネ』だと認める」



「まだそんなこと言ってるの。
もう任務は終わったのに」



「いいや、任務よりあんたの正体が大事だ。
今後のためにも…」




「いいわ。何でも答えてあげる」








「あんたが『世界で一番嫌いな人は誰だ』」










「ヨシト」
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