仮想世界に生きる少年
『infinite information』はもともとバグが存在するゲームだ。






それに映像でも『真実と嘘の両方を聞き側が判断しなくてはならない』と男が話していた。









そもそも、あの映像自体が嘘の話のようにも思えた。





でも、ゲームの話だろうと俺にとってはそれが全てなのだ。俺が『infinite information』を止めれば、俺の今までの人生がなくなるのと同じことだ。








それだけはしたくない。













俺は灰皿で煙草の火を消し、PC画面を見た。



俺が集めた情報と伊藤から貰った情報からXファイルのある予測場所を見ていた。


始めは多くのポイントがあったが、今では手で数えられるところまで来た。










PCを閉じ、移動の支度をした。




まずは情報を集めることが大事だ。








俺は宿舎を出て、一つの町へと移動した。






どこにでもある喫茶店…








俺はその店の横にある地下の入り口に入った。




店に入ると、そこは外とは違う空間であった。







この店にいるやつらがどんな奴らなのかは知らない。






どうせ、犯罪者や犯罪経歴のあるやつらの溜まり場だろう。





情報を手に入れるには時には危険な橋を渡らなければならない時もある。
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