仮想世界に生きる少年
17. 銃弾
『多才能力者』


人は一つの能力しか扱うことができないとされていた。

しかし、近年の研究で多才能力の研究により、この常識を打ち消すことが出来た。


現在では多才能力者の研究は禁止されていた。


これは世界共通の法律によるものだ。


『命を大切にすること』


多才能力の研究には犠牲がある。


それはまだ知識もない子供・産まれていない子供にも適用されることであった。

研究所の閉鎖や情報の規制が行われ、世界の多才能力者は八人とされているが、




誰が多才能力者なのか…

どこに多才能力者がいるのか…

多才能力者が何をしているのか…


等の情報は研究者の一部の者しか知られていない。





















俺も何度か多才研究施設には行ったことがあった。


Xファイルを探すためであった。


「多才能力者の研究施設か。
それならもう全て回ったよ」


俺は自分の知っている情報を買わされて損をした気分だった。


八人の多才能力者…


研究を行った国の中で研究結果を出した国は二つだ。


『デレーブ』と『ネクス』






昔は技術に盛んだった国だから出来たことだった。
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