仮想世界に生きる少年
19. 人質
当然現れた二人の男女…

辻本が捕まえた男…

『W』の総長を含む部下数名…






何が起きているんだ…











「久しぶりね。『赤い死神』さん」



女が話し始めた。


「あなたこそ、元気そうね。NO.6」



「相変わらず、強気な人ね。
私たちが来たってことは要件が何だかわかっているのよね」



「ええ、そこにいるあなたたちの仲間を返してほしいんでしょ」



「そうよ」






「断るわ」





「ハー、面倒な人ね。あなたがいると本当にやりにくいわ」














そういうと女は辻本に向かって『電撃』を放った。











辻本は手を前に出し、『電撃』を消した。









『キャンセラー』を使ったのか…




「まあ、止めるんだ。NO.6」





「でも…」





「俺たちと取引をしないか」





「取引…」




「ここでの戦闘は民間人にも影響が出るだろう。
仮にも君らは『ヘブン』の人間だ。
こんなところで問題が起これば、国同士の戦争になるだろう。どうだい」






「そんなこと、私にだってわかっているわよ。
だからこの場所であなたたちを待っていたの。
あなた達は『G』の隠密部隊。
正体が世間にばれるのを極端に嫌うのよね」







「…面倒な人だ」
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