仮想世界に生きる少年
22. 秘書
「まずい…」







アウルが叫ぶと同時に粒子の流れが異常になった気がした。




自然に流れたものが乱されていた。












アウルは手のひらを壁に向けたが何も起きなかった。











「無駄だ。
密閉空間内では能力をさせないのが俺の能力だからな」











「『粒子分裂』能力者が…」








バンッ…







今度はアウルの足を撃った。








「グッ…」







アウルは身体のバランスを崩して倒れた。




それを支えるようにラピスがアウルの身体を支えた。







「面倒なことになったな…まさか『赤い死神』に続いてヨシトまで来ているとはね…」










「俺はアカネの秘書だ。
彼女に付いているのは当然のことだろ」








「でも、君は『W』ではNO.2の立場の人がこんなところに来てもいいのか」








「俺は権力や力など関係ない。
俺はアカネの右腕としての仕事しか考えてないからね」











面倒なことが続くな…



わからないことが続くと嫌気がさす…
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