仮想世界に生きる少年
「辻本」
「何」
「『才能』が開花するために行われる教育を受けたことはあるか」
「あるわよ。簡単な話がTVゲームのようなものでしょ」
「そうだ。『才能』を開花する手段の一つがゲームだ。
これは製作者があらゆる情報を楽しく教えられるために様々な展開が用意されている。
ようはイメージ力を増大させるためのものだ。
本ではなく映像を見て真似をしたら才能が開花したとかね。
例えば、伊藤の能力『電撃』も仮想から現実にしたような具合にね」
「その話と山本の能力がどう関係するの」
「俺は普段、自分の情報は他人に流さないようにしているがこれは流してもいい情報だから話す」
「どうして…」
「俺の自慢話だから」
「私は自慢話を聞きに来たんじゃない」
「なら、もう話すことはない」
しばらく、部屋に沈黙が流れた。
俺は煙草を吸っているからそんなこと気にしないけどね。
「わかったわ。山本の自慢話を聞いてあげる」
辻本が折れた。
「ありがとう。
ゲームのソフトで『infinite information』ってゲーム知ってるか」
「知ってるわよ。
だってあのゲームはバグが存在するって有名なゲームじゃない。
それにゲームと現実に経過する時間が同じだから別名が『仮想世界』と言われているじゃない」
「よく知っているな」
「知ってるわよ。
数あるゲームの中でクリアした人が誰もいないんだから」
「そう、それも全てゲーム制作時のバグが原因だ」
「そうよ。だってPRGなのに最終ボスがどこにもいないんだから」
「俺はそのゲームをクリアしたんだ」
「何」
「『才能』が開花するために行われる教育を受けたことはあるか」
「あるわよ。簡単な話がTVゲームのようなものでしょ」
「そうだ。『才能』を開花する手段の一つがゲームだ。
これは製作者があらゆる情報を楽しく教えられるために様々な展開が用意されている。
ようはイメージ力を増大させるためのものだ。
本ではなく映像を見て真似をしたら才能が開花したとかね。
例えば、伊藤の能力『電撃』も仮想から現実にしたような具合にね」
「その話と山本の能力がどう関係するの」
「俺は普段、自分の情報は他人に流さないようにしているがこれは流してもいい情報だから話す」
「どうして…」
「俺の自慢話だから」
「私は自慢話を聞きに来たんじゃない」
「なら、もう話すことはない」
しばらく、部屋に沈黙が流れた。
俺は煙草を吸っているからそんなこと気にしないけどね。
「わかったわ。山本の自慢話を聞いてあげる」
辻本が折れた。
「ありがとう。
ゲームのソフトで『infinite information』ってゲーム知ってるか」
「知ってるわよ。
だってあのゲームはバグが存在するって有名なゲームじゃない。
それにゲームと現実に経過する時間が同じだから別名が『仮想世界』と言われているじゃない」
「よく知っているな」
「知ってるわよ。
数あるゲームの中でクリアした人が誰もいないんだから」
「そう、それも全てゲーム制作時のバグが原因だ」
「そうよ。だってPRGなのに最終ボスがどこにもいないんだから」
「俺はそのゲームをクリアしたんだ」