眼鏡っ仔☆@男子校
☆*゚+.*゚+.*゚+.*゚+.*゚+.*゚+.*゚☆


【聖】………。
そう呼んだ柚子の声が
耳から離れない...。

ついつい笑みがこぼれる。

『先輩...何かあったんですか?
 気持ち悪いですよ。』

『なっ。てめぇ...。
 気持ち悪いっておぃ!
 逃げんな………ッ。』

『聖、後輩の言う通りだ。』

無駄に太陽の光をあび
男からみてもカッコイイ
であろう麗人...。

すげぇ怖い顔してこっちを
みている………。

『いや、なんでもない。』

しかしこぼれる笑み………。

『お前……変だぞ。』

『いや、なんでも………。』

ダッシュでにげようとする。

『体育館はあっちだ。』

呆れながらも間違いない事実を
教えてくれる麗人...。

溜め息つくな!!

『はぁ………。あきれる。
 柚子も大変だな...。』

『────ッ?!』

まさか麗人にバレている…とか?!
まぁ名前呼ばれただけだから
別にいいんだが……。。

『お前……。
 柚子になんかしたか?』

もっと麗人の顔が
怖く...そして険しくなる。

『し、してねぇ!じゃなっ!』


今度こそ
ちゃんと体育館の方向へ
走り出した。





『───どうなんだか。』

そんな麗人の声は
聖には届かなかった。


☆*゚+.*゚+.*゚+.*゚+.*゚+.*゚+.*゚☆


< 125 / 222 >

この作品をシェア

pagetop