眼鏡っ仔☆@男子校
不審な影
あのあと...。
ミドリ先生は男なんだか
女なんだかよくわからぬまま……
体調もよくなったし
ミドリ先生は何処かへ用が
あったらしいので
生徒会室へ行ったんだけど...。
空気がピリピリしてて
生徒会室へ立ち入ることなど
できず……。。
(多分、文化祭絡み
ひとりで下校するハメに
なったのだ……。。
部活は、まだ野球部は
やっているらしい...。
他の部活は、解散したみたい。
ちょっと時間は早いけど
皆、帰宅してるみたい。
確か、野球部に知ってる人は
てゆうか関係がある人は
いなかった……と思うので
結局、ひとりで下校。
せっかくだから誰かとでも
帰ろうかな?と思ったら
仲良く工藤兄弟が話を
していた。──いい機会だし
一緒に帰ろっと。
ポンっと聖の方を叩く。
『ぉわっ………?!柚子?!』
予想通りの反応に
顔がほころぶ。
『おもしろー。』
『人のかお見てその反応は
ないだろ。』
『いやいや、馬鹿兄貴の
顔見たら誰でもウケるよー☆』
と工藤(弟)
そういえば、名前...
しらないんだっけ、私。
『あの...。
聖の弟さん?』
『?』
『名前...なんていうの?』
『あぁっ。そーいえば
いってなかったっけ。
大きく翔ぶってかいて
ヒロト
大翔っていうんだぁ。』
無駄にキラキラしてる...。
別世界の人だ………
やっぱり。
『あ、兄貴。今日、
俺、買い出しかわるから
自転車借りるよ。
電車&バス駆使して
帰ってねー☆じゃね☆
柚子先輩もー♪』
取り残されたふたり。
気まずい沈黙が流れた。