眼鏡っ仔☆@男子校


舌打ちした音...。

流石に聖も気付いた。



『──走れるか?』

今の私は多分、無理だ。
すぐ、喘息がでてしまうハズ。

しばらく考え込んだ後、
私が答えを出す前に
聖は私を抱えて
走り出していた………。


『家、どこだ?!』


『えぇと...。
 まだ真っ直ぐ行ってて
 大丈夫...。
 コンビニんトコロ
 右に曲がって
 真っ直ぐ行ったら
 一番はじめにみえる
 マンション。』


『了解。』



...聖の香りが私を包む。


とっても落ち着く香り………。




『ここのコンビニか?』

『うん。そう。』



足、はやいなぁ...。

これだけ颯爽と走れたら
どれだけ気持ちよいことか。




『もうすぐだ...。』


疲れてはいるものの
息が全然、乱れていない。



やっぱり違うな、凄い………。



と私は心の中で思った。


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