眼鏡っ仔☆@男子校
『着いたぞ...。』
『ありがと………。
大変だったでしょ?』
『あぁ...。重いしな。』
──ひどいんですけど。
『2回もお姫様抱っこ
していただけるなんて
光栄です。』
『そうか。』
しかし、まだはなしてくれない。
『ねぇ聖、はなして………?』
『いや、危ないから
部屋の前まで。』
『ぅん...。わかったよ………』
嫌だと言っても
強引につれていかれそうなので
しぶしぶ、頷いた。
『部屋は?』
『306...。』
『了解。』
軽い足取りで
聖は階段をかけ上がっていった。