眼鏡っ仔☆@男子校
『おぃ、着いたぞ。』
『ぁ、うん..』
聖の腕の中から解放されて
安心感から解放されて
恐怖に包まれた気がする。
───恐い..恐いよ………
『じゃ。』
恐すぎて言葉が出なくて
かわりに去って行く聖の
腕を掴んだ。
『柚子………?』
【恐い..】
ただそう言いたいだけなのに。
中々、発せられない言葉。。
かわりに聖の腕を引っ張って
自分の顔を聖の胸に埋めた。
──やっぱり安心する。
今なら何か
話せそうな気がする。
コツン、と聖におでこを
小突かれる。。
『無理に話そうとするな。』
──聖が優しいデス、
コレは夢………なのでしょうか?
『ん...ひくっ。』
『やめろ、服汚れるだろ。』
『ふぇっ...ごめんなひゃい。』
やっぱり、こうじゃないと
聖じゃないよ………
『なんだ………?!アイツ...?』
悪魔の独り言...。
風が悪魔の前髪を揺らした……
ライターの火を灯す。
タバコに火をつける。
煙があがる。
『……….。
調子にのるなよ...。
柚子……。と誰か。』
【ふっ】
悪魔が微笑んだ───。